福永山 順光寺は、天福元年(1233年)、僧 泰元(泰受ともいわれる)の開基とされております。
泰元は、元の名を福雅といい、親鸞聖人が近江国野洲郡木部の里(滋賀県南部)に逗留されておられた際、聖人に帰依し法弟となりました。 泰元の名も親鸞聖人から賜ったとされております。 御開山の教えを受けた泰元が、元は天台宗の一寺院であった当寺を浄土真宗へと改宗したとも伝わります。
また、後には、安土桃山時代の武将・田中吉政が当寺に帰依していたといわれております。 田中吉政は、関ヶ原の合戦後に石田三成を捕縛したことで知られていま
すが、その功により福岡柳川の領地を得た際、当時順光寺を継職してい
た誓祐の子祐圓(祐念ともいわれる)を柳川へ呼び、一宇を建立させた
とも伝えられます。