真栗山常願寺は本願寺三代覚如上人の嫡男である、存覚上人の開基である。開山の地である越前国丹生郡真栗に因んで「真栗山」と称している。
存覚上人は常願寺を草創し、下間一族の下間五郎右衛門に執務を託した。後に常楽臺預りとなり、常楽臺より二世賢勝が入寺した。
1373年(応安6年)、存覚上人御遷化後は常楽臺の称号と共に本願寺と併立したと伝えられている。
現在の福井県福井市より石川県白山市松任を経て1521年(大永元年)に現在の地に移った。
證如上人の「天文日記」の中にも書かれているように、當寺は内陣一家衆として本願寺を支える要職を担っていた。
1585年(天正13年)、前田氏が越中にて藩政を執るに当たり、加賀藩前田家より、本願寺直系の由緒を尊重し、現在の寺領を正式的に拝領した。
常願寺の寺紋は「八藤抱十六菊御紋」と呼び、第百七代後陽成天皇宸翰に十六菊御紋の使用許可を明示されている事から、常楽臺と共にこの御紋を寺紋としている。
毎年の存覚上人の御忌においては、寺宝でもある「存覚上人御影」を御開帳し、上人の御消息を拝読している。1322年(元享2年)の開山より、お念仏を相続し現在にいたる。
5/16(金)14:00~
聖人の御誕生及び立教開宗の御勝縁に際し、『箱根の御真影』を常願寺様にお迎えをし、『箱根の御巡光 兼 能登復興支援法要 兼 物故者追悼法要』が厳かに勤まります。
法要後、大谷光見御法主台下より御親教を賜ります。